昔と違って、今や転職はとても身近な事になっています。
かく言う私も、4回の転職をしました。
そんな転職経験のうち、1回だけ大手SNSで求人募集を行っていた会社に応募したことがあります。
今回は数ある転職パターンから、実体験を元にSNSで求人募集をかけている会社への転職についてお話しします。
SNSで転職した結果は?
結論から言います。
私の場合ですが、SNSでの転職に失敗しました。
内定をもらったまでは良かったんです。
後述しますが、とんでもない理由でその後内定取り消しを食らいました。
この後、具体的にどう失敗だったのかを説明します。
また、私の事例は稀だとは思いますが、自分の身を守るためにやっておけば良かったことを、過去の自分にアドバイスをするつもりでお伝えします。
内定後の話
実際にSNSからDMを送って面接までスムーズに話は進みました。
面接も特に変わったことはなく、その後内定も割と早い期間で貰いました。
当時勤めていた会社の退職もありましたので、内定先の入社は約2ヶ月後に。
その後の詳しいことは後日担当者から連絡をもらう手筈になっていました。
そして会社に退職の意向を伝え、着々と準備は進んでいくことに。
しかし内定先の担当者から連絡が一向に来ない。
とうとう退職1週間前となり、さすがにやばいと思って私の方から担当者に連絡を入れました。
連絡はすぐについたものの、来た返事が
「自宅から会社までかなり距離があり、通勤に時間がかかるため内定を取り消します」
・・・・・・・はい?
一応自宅からより近くにあるグループ会社の面接を手配していましたが、なんともふざけた話です。
どうして自宅から離れた会社に転職しようとしたかというと、数年以内にその会社がある地域に引っ越す予定だったため、今後の動きとしてそこに応募しました。
もちろん現住所は履歴書にしっかりと明記し、面接官にもその辺りのことを含めてしっかりと説明をしました。
無理を言えば現職場に退職取り消しを要望することはできましたが、多忙な職場で自分の体を1番に考えて続けられないなと思い、退職を取り消すことは考えませんでした。
退職まで1週間しかありませんでしたので、1日だけあった休みを使って、向こうの言う会社の面接を受ける事に。
今思うとこの時点で相手を訴えれば良かったんですが、当時は退職まで期間がなかったことと、仕事に忙殺されていたのでそこまで考える余裕が私にはありませんでした。
新たな会社の面接を受け、グループ会社なだけあって職務内容に変わりは無かったし、現住所・引越し後の場所からも現実的な通勤距離でしたが、1つだけ問題が。
それは最初の会社が提示していた給料面より大幅にダウンすること。
元々内定をもらっていた会社は、「前職給料保証」を謳っており、この会社に転職しようと大きな決め手となった部分でした。
それが大きく崩れたので、面接当日に新たな内定をもらいましたが、即答はしませんでした。
家族を話し合いをして、次が決まるまで無職になりますが、内定を蹴る事にしました。
幸い私は手に職があるため、1ヶ月以内に今の会社に就職することが出来ましたが、どうしても許せなかったので問題の会社に対して慰謝料請求をする事にしました。
自分でも請求手続きすることはで切るようですが、そんな知識は1ミリも持ち合わせていません。
なので行政書士、司法書士、弁護士のいずれかを頼ることに。
依頼料は高額になりますが、請求できる金額の上限に違いがあることと、今後の対応に期待を込めて、私は弁護士に依頼することに決めました。
現在の状況について
弁護士に慰謝料請求を依頼したその後ですが、はっきり言って難航しています。
そう、今回の事は全て「私の考えの甘さと対応の悪さ」が原因です。
まず難航している理由として、私が最終的に内定を辞退している形になっていることが要因です。
どうして内定辞退したかの背景が、証拠として残っていないんです。
いくら弁護士に背景を説明しても、証拠がないため相手が慰謝料請求を突っぱねています。
依頼する前に弁護士から難しい旨を聞いていましたが、実際に私が望む結果になることは厳しいのが現実。
今も淡い期待を持ちながら弁護士からの回答を待っています。
どうすれば良かったのか?
では私はどうすれば良かったのでしょうか?
まず面接の時点で録音をするべきでした。
それはやり過ぎじゃないの?と思われるでしょうが、自分や家族の身を守ることを考えれば、決してやり過ぎではありません。自分を守る武器は多いに越した事はないです。
次に内定を受ける旨を伝えてから、もっと細かく連絡をする事です。(本当、ここから私の対応の悪さが問題ですね。)
そうすれば、内定取り消しを受けたとしても、退職までに次の就職先が見つかっていたかもしれません。
内定を受けた後は、雇用契約書もしくは労働条件通知書を送ってもらうこと。
労働条件通知書は、労働契約(雇用契約)が成立した時点(=雇用について合意した時点)で労働者に対して交付することが、労働基準法により義務付けられています。
退職の意向を伝えるのも、労働条件通知書を受け取った後でも遅くはありません。
逆にここを渋るような企業であれば、それ以上関わらない方が無難です。
内定取り消しの連絡を受けた際、ハッキリと受け入れることができない旨を伝える。
うやむやに面接を受け入れず、この時点で弁護士の元に駆け込むべきでした。
次の内定先に辞退の連絡をしたのが電話だけだったので、メールなどしっかり形として残る手段も併用して、給料面で差がありすぎる旨を明記して残しておく。ここでも電話内容を録音しておくのが良かったと後悔。
大切なのは、内定辞退した理由が相手にある事の証拠を残すこと。
そして何より私がいけなかったのが、お金に余裕が無かった事です。
生活防衛資金として3ヶ月分くらいの現預金をしておけば、内定取り消しの連絡が来た時点で「こんなク◯みたいな会社、こっちから願い下げだ!」と色々と動くことが出来ました。
なんにしても、素直に受け入れず戦うことが重要です。
結局、SNSでの転職はやめた方がいいの?
今回は私の転職失敗談をお伝えしましたが、結局のところSNSでの転職はどうなのか?
私なりの答えは、しっかりとリサーチと準備をしていれば、決して悪いことではありません。
今回のような、訳のわからない会社ばかりではないということです。
ですが、その見極めはしっかりとおこなって、不足の事態に備えておくことも忘れては行けません。
焦らずに納得のいく転職になる事を、心より応援します。
まとめ
- SNSでの転職活動はあり
- 面接は、会社だけではなく自分が会社を確認する場でもあることを覚えておく
- 疑問に思ったことは、臆せず確認をする
- やり取りは形に残るメールでおこなうのがベター
- 退職を伝えるのは、全てが揃ってからでも遅くはない
- 不義理をかまされたら、徹底的にやりましょう
- 迷ったら、弁護士に無料相談から始めよう