「私の中にあなたはいます。あなたの中に私はいますか?」
現在大ヒット上映中の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を見てきたので、その情報をまとめてお伝えしていきます。
少しネタバレを含みますので、絶対に知りたくないという方は、ご注意くださいませ。
また、SEEDの世界についても簡単にまとめましたので、最後までお付き合いください。
3月25日現在、公開から59日間で興行収入41億円、観客動員数243万人を突破!
これは、1982年公開の「機動戦士ガンダム戦記Ⅲ めぐりあい宇宙編」(23億円)を超えて、記録を更新中です。
目次
機動戦士ガンダムSEED FREEDOMの世界
コズミックイラ75(C.E.75)
独立運動やブルーコスモスによる侵攻により、世界はまだ混乱していた。
事態の沈静化を目的に、カガリ・ユラ・アスハ主導のもと、「オーブ」、「プラント」、「大西洋連邦」の3国が組織した世界平和監視機構の「コンパス」を設立。
ラクス・クラインを初代総裁に据え、キラたちはコンパスの一員として各地へおもむき、戦闘に介入していく。
そんな折、ザフトからの支援でユーラシア連邦から独立した新興国「ファウンデーション王国」からブルーコスモス本拠地への合同作戦を提案されるが、難色を示すカガリとラクス。
果たして、世界は再びどこへ向かおうとしているのか。
デュランダル議長が提唱した「デスティニープラン」を阻止したキラだが、それによって救われる人がいるのも、また事実。
そのことに葛藤しながら、キラやラクスたちは日々奮闘しています。
戦いたくない、死なせたくないと望むキラですが、現実はそれを許してくれません。
そのことに心を痛め、憔悴していきます。
ラクスとの時間も、忙しさから最近では十分に確保することができず、すれ違っていきます。
ファウンデーション王国との合同作戦に参加したコンパスですが、突然ブルーコスモスの指導者を発見したとして、単独行動に走り出すキラですが、明らかに様子がおかしい。
コンパス全員が混乱する中、キラの行動の行方は?
そしてキラに対して下したラクスの決断の結末は?
機動戦士ガンダムSEEDについて
C.E.70、遺伝子操作により先天的に強い肉体や優秀な頭脳を持って生まれた新人類「コーディネーター」たちが建国した国家「プラント」と、プラントに対抗するために国連に代わる国際組織として設立された「地球連邦」による戦争は、プラント側の農業用スペースコロニー「ユニウスセブン」に核ミサイルが打ち込まれた事により激化(のちに、「血のバレンタイン」と呼ばれる)。
当初、物量で勝る地球連合の勝利で終わると予想されていた戦争は、こう着状態が続き11ヶ月が経過していた。
C.E.71年、コーディネーターの少年「キラ・ヤマト」は中立国である「オーブ首長国連邦」のコロニー、ヘリオポリスで平和に暮らしていた。
しかし、ヘリオポリス内で地球連合により、秘密裏に新型モビルスーツ(MS)の開発と新型戦艦の建造が行われていた。
この情報を知った「プラント」が保有する軍事組織「ザフト」が奪取作戦を決行する。
この作戦により、ヘリオポリス内は大混乱。避難しようと逃げまどううちに、連合軍とザフト軍による銃撃戦に出くわしてしまうキラ。
そこでキラは、ザフト兵となった幼い頃の親友「アスラン・ザラ」と再会する。
キラは助けた連合軍の将校「マリュー・ラミアス」と行動することを余儀なくされ、新開発のMS「ストライク」に乗り、ザフト軍を撃退。
秘密を知られたマリューは、キラたちに同行するよう説得(脅迫?)し、新型戦艦「アークエンジェル」に乗艦する。
「ストライク」と「アークエンジェル」はコロニーから脱出をし、連合軍の本部があるアラスカを目指す。
SEEDはこのようにして、物語が進んでいきます。
キラとアスランを中心に少年少女の葛藤が見どころとなり、またマリューたちも自軍の仕打ちに対して反旗を翻し、独自に世界平和に向けてオーブ陣営やラクスと協力して行動していきます。
プラント最高評議会議長「パトリック・ザラ」の暴走や、クローンであるラウ・ル・クルーゼの野望を阻止し、なんとか停戦を迎えることとなったのです。(第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦)
機動戦士ガンダムSEED DESTINYについて
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦ののちに停戦協定が締結されたが、「ナチュラル」と「コーディネーター」の争いがなくなったわけではなかった。
連合軍のオーブ侵攻に巻き込まれて、戦火に巻き込まれて目の前で家族を失った少年「シン・アスカ」。
失意のどん底にいた彼だが、オーブ軍の将校の計らいでプラントへ渡ることに。
C.E.73
プラント最高評議会議長「ギルバート・デュランダル」との非公式会談に臨むため、プラントのスペースコロニー「アーモリーワン」を訪れていたカガリとアレックス(アスランが使用していた偽名)
その最中に、ザフトの最新型MSが何者かによって強奪されてしまった。この混乱を収めるべく、新造艦ミネルバ、新型MSインパルスが出撃。
避難する最中にミネルバクルーである「ルナマリア・ホーク」に見つかり、デュランダル議長が避難しているミネルバに乗艦するカガリとアスラン。
新型機を強奪した「ネオ・ロアノーク(先の大戦時に負傷して記憶を失ったムウ)」率いる「ロゴス」の非正規特殊部隊「ファントムペイン」を追っている最中、安定軌道にあったはずのユニウスセブンが地球への落下コースに移動していると知らせが入った。
それは、先の戦争でナチュラルへの憎しみを募らせたザフト脱走兵の仕業だった。
ミネルバも落下するユニウスセブンを破砕するために急行。アスランもザクを借りて破砕作業を手助けするが、落下したユニウスセブンが地球にもたらした惨劇は、あまりにも大きかった。
これを好機にと、反コーディネーター団体「ブルーコスモス」新盟主であり、ブルーコスモスの母体である軍需産業複合体「ロゴス」メンバーである「ロード・ジブリール」は、プラントへの開戦を大西洋連邦に促す。
大西洋連邦は、ユニウスセブン落下事件犯人の引き渡し、プラントの主権移譲の2択を迫ったが、プラント側はこれを拒否し徹底抗戦の意志を表明。
ここにプラントと連合軍の戦争が再び始まったのである。
破砕作戦で旧友である「イザーク」と「ディアッカ」に再会したアスランは、彼らと共に戦死した「ニコル」の墓標を訪れていた。そこでイザークから戻ってこいと説得を受けるアスラン。
デュランダルの元も訪れたアスランは、彼に諭されザフトに復隊することを決意。同時に、アスランが活動しやすいようにと、デュランダルはザフトの特務隊「フェイス」にアスランを任命してミネルバへ向かうように指示をする。
その頃穏やかな生活を送っていたキラやラクスたち。そんな彼らの元に、最新鋭機を携えたザフトの秘密部隊が、ラクス暗殺を目的に襲ってきたが、フリーダムで撃退するも情報保持のために機体もろとも自爆してしまう。
このことをきっかけに、キラ達は現在のプラントとデュランダルに深い疑念を持つこととなる。
DESTINYはこのように物語が進んでいきます。
ロゴスを倒し、大西洋連邦も抵抗できないほど立場を固めたデュランダルは、今作でキラ達を苦しめる「デスティニープラン」を世界に提唱・実行していきます。
ラクスたちはカガリ率いるオーブと手を組んで、デュランダルに立ち向かい、これを撃破して「デスティニープラン」の実行を食い止めました。
世界は再び混乱の中に戻りますが、自分達の未来を信じて突き進むことを選択し、キラ達は奮闘していきます。
シンも、アスランの紹介でようやくキラと出会い、手を取り合って共に歩む決意をするのでした。
いつまで上映しているの?
公式ではいつまで上映するか明言されていませんが、ガンダムシリーズ史上最高の興行収入を達成し大ヒットを続ける「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」
大ヒット御礼舞台挨拶第3段の実施が決定しています。
3月24日にMOVIX仙台とMOVIX宇都宮で開催されますので、3月いっぱいは少なくとも劇場で見ることができそうですね。
他のアニメ映画の上映期間を参考にすると、場所にもよりますが「君の名は。」で351日間、「この世界の片隅に」で1133日間という記録があります。
観客動員数にもよりますが1月26日公開なので、3ヶ月と考えても4月中は見ることが予想できますが、いずれにしろ早めに劇場に行くことをオススメします。
挿入歌について
SEEDシリーズといえばこの人!我らが西川貴教さんが歌い、小室哲哉さんが作曲した「FREEDOM」がOPとして流れます。
エンディングテーマは、これまたお馴染みのSee-Sawの「去り際のロマンティクス」
そのほかにも中島美嘉さんの「望郷」(作詞・作曲・編曲 小室哲哉)が、作中で流れます。
映像も大切ですが、音楽と相まって作品に深みを増すことができますので、映像と音楽のマリアージュを楽しんでくださいね。
小ネタ・オマージュを少し
ここからは特にネタバレを含みます。ご注意ください。
今回の映画では、様々な小ネタやオマージュ表現が散りばめられています。
それらを見つける事も作品を楽しむ要素となっています。
そんな数ある小ネタやオマージュ表現の中で、私が特に目頭が熱くなったものと、独自の目線で見た物を厳選して紹介します。
「戦術バジルール」
まさかバジルール中尉がこんな形で出て来るとは思いませんでした。
これはSEEDで中尉がアークエジェルに対して使った戦法で、予め敵をロックオンした状態のミサイルを発射せず敵の進路にばら撒いておき、敵が自艦を追いかけてようと舵を切った瞬間にミサイルを点火、敵は予想外の方向からミサイル攻撃を受けるこというものです。
当時中尉は「この程度のこと・・・」と謙遜していましたが、喰らったマリューたちは有用性を怖いほど理解しています。
実際にこの戦法を実行したドミニオンクルーは先の大戦で生き残っていないので、マリューたちがこの戦術を知るためには、自分たちをピンチに追いやった状況を1つ1つ分析してたどり着かないといけません。
中尉の有能さを知っているマリューは、この戦法は彼女が立案したものと確信し、「戦術バジルール」と命名したと思われます。
最後はローエングリンを撃ち込む結末になりましたが、マリューの中で中尉は大切な戦友であり、忘れる事が出来ない存在といえるでしょう。
「ニコルの潜入作戦」
これもSEEDで使われた戦術です。
かつてアルテミスの傘(バリア)によって守られている要塞を落とした時の戦術で、先ずは味方が要塞の外で暴れして要塞から援軍を誘き出します。
援軍が出撃する為に一瞬だけ開くアルテミスの傘をミラージュコロイドで透明になっているニコルが侵入し、要塞内部で大暴れするというものです。
これはミラージュコロイド機能を有するブリッツに搭乗していたニコルが立案・実行した戦術で、今回の作品でもアルテミスの傘で守られたレクイエムを破壊するために使用されました。
サブタイトルの「私の中にあなたはいます。」の通り、作品中さまざまな「あなた」が登場します。
もう、本当に目頭が熱くなりますよ!!
「メイリン・ホーク」
これは私の勝手なオマージュの考えです。
今回作中では、アスランと共にターミナルへ出向していたメイリン。
そのビジュアルは、姉のルナマリアより老けてみえたのは私だけでしょうか?
彼女はファウンデーション側をハッキングして、ラクス救出に一役かっていますが、ビジュアル、男性関係、ハッキングときて誰かに似ているなと感じました。
それは新世紀エヴァンゲリオンに登場する「赤城リツコ」博士。
私は今作におけるメイリンはリツコさんのオマージュだと、勝手にとらえています。エヴァの中でリツコさんは主役ではありませが、とっても重要な役割を果たしています。
メイリンも登場シーンやセリフは少ないものの、重要な役割や、存在のヤバさに着目してみると違った楽しみ方ができます。
アスランとの関係については、彼女のほうから「無いな」と関係を良き同僚にしたと思われますが、だとすると彼女に春が訪れるのはまだまだ先のようです。
頑張れ、メイリン!
「突撃するミレニアム」
これもエヴァのオマージュだと思っています。
作品終盤でミレニアムが敵艦に突っ込んでいきますが、これもどこかで見た事があるぞ!
そう、マリューさんの声優を務める三石琴乃さんが声優を務めるエヴァのミサトさん!彼女も「シン・エヴァンゲリオン劇場版:Ⅱ」の終盤で、AAAヴンダーで突っ込んでいきますので、これは私の中で胸熱の展開!
タンデムコクピットのマイティーストライクフリーダム
アルバート主導のもと、キラ、コンパスの開発部で設計された新型ウイング「プラウドディフェンダー」。ストライクフリーダムガンダム弐式が「プラウドディフェンダー」を装備してマイティーストライクフリーダムガンダムと進化しますが、こちらの機体は2人のタンデムコクピットになっています。
タンデムコクピットの機体が出てくる作品は色々ありますが、私が思い浮かべたのは「宇宙のステルヴィア」。
この作品に出てくる機体「インフィニティ」もタンデムコクピットなんです。
さらに注目したいのは、それに搭乗するパイロットも「こうた」と「しーぽん」の男女で、キラとラクスと重なります。
また「こうた」は地球の危機を救うことができる唯一の存在で、その能力は1人だけ飛び抜けており、「僕がやらなければ!」と重いプレッシャーと戦います。
ピンチに陥るこうたを助け、地球を守るために必須のピース(データ)を届け、ようやく地球圏を救うことができます。
おまけ
公式HPにて、コラボ情報が解禁となっています。
ぜひチェックしてみてくださいね。
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』と2024年3月15日㈮に公開される『デューン 砂の惑星PART2』のコラボビジュアルが解禁!
コラボビジュアルは、本作でキャラクターデザインを務める、平井久司さんの描き下ろしです!ロゴ部分にもご注目!
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キャンペーンポストは『デューン 砂の惑星PART2』公式Xでも「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」公式Xでも投稿されており、両方リポストすると当選確率がUPします!
まとめ
今回は『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』についてまとめました。
前作シリーズや様々な作品のオマージュ表現がてんこ盛りの今作。
何度も劇場に足を運んでいる人がいる背景には、1回みただけでは気づくことができない楽しみがあることがわかりました。
また現状や過去の記録から、上映は4月までは見ることができそうです。
作品自体も素晴らしいものになっていますが、より理解を深める楽しみ方もありますので、まだみていない方はぜひ劇場まで。