車で出かけようと思ったら、エンジンがかからない!
という苦い経験をした人は、少なからず居ると思います。
焦るし困るし、頭が真っ白になってしまいますね。
そこで、エンジンがかからない代表的な事例と原因をまとめました。
また、対策も解説していますので参考にしてください。
目次
まず知っておいてほしい事
誤解を恐れずに言いますが、エンジンがかからなくなった場合、その場で対応できることはほとんどありません。
なので、そうならない為にやっておいた方がいい事を、原因と一緒に説明していきます。
JAFと任意保険のロードサービスの違い
どちらか、もしくは両方に加入していると思いますが、同じロードサービスなのに何が違うのか?
疑問に感じている人もいると思います。
すごくざっくりと説明すると、JAFは加入者に対して、任意保険は加入している車に対してサービスを受ける事ができます。
なので、JAFの場合は自分の車だけではなくそれ以外の車を運転している時でもサービスを受ける事ができます。
あなたの考えや状況なの応じて、加入を検討してください。
バッテリー上がり・バッテリーの劣化
エンジンがかからない一番多い理由がこちらです。
バッテリーが古くて劣化している。
走る回数や走行距離が少ないため、エンジンをかけるのに必要な電気がバッテリーに充電されていない。
稀ですが、バッテリーの初期不良なんてのもあります。
現象
- キーを回しても(プッシュスタートを押しても)メーター内のランプが点かなかったり光方が弱々しい。
- 室内灯がつかない。
- キーを回した時に「カチカチカチ」と、エンジンの方で早い連続音が聞こえる。
- 「ウィン、、、ウィン、、、」と、普段よりもセルモーター(スタータモーター)の回る音が遅い。
対応策
- JAFや、加入している任意保険の付帯サービスを使って助けに来てもらう。
- 周囲の車にお願いして、ジャンピングスタートする。
- マニュアル車限定ですが、押し掛けをする。
また、懇意にしている修理工場があれば、そこに連絡するのも一つの手です。
ジャンピングスタートをする場合、相手方も車に詳しく無い場合がありますし、バッテリー同士を繋ぐケーブルを持っていない事が殆どです。
緊急時の為に、バッテリーケーブルと三角停止板くらいは常備しておく事をお勧めします。
ケーブルを繋いだ場合でも、不具合を起こしているバッテリーに電気が取られて直ぐにはエンジンがかからない事がありますので、繋いだまま1~2分程度待ってみてください。
万人におすすめする対策ではないですが、キャンプなどのひとけが少ない場所・救援に行くのに明らかに遠い場所によく行く人はモバイルのジャンプスターターを持っているのも安心できる要因の1つです。
燃料切れ・燃料の入れ間違い
次はこちら。
給油を忘れて燃料切れになっていませんか?
こうなった場合は燃料を入れるしか方法はありません。
絶対にやってはいけないのは、適当な容器にガソリンなどを入れて給油をすること。
危険なのでやめてくださいね。
せめてちゃんと燃料を入れるようになっている携行缶を使いましょう。
燃料の入れ間違いでも、エンジンがかからなくなります。
入れる燃料はガソリン車であればレギュラーかハイオク、ディーゼル車なら軽油を入れる必要があります。
レギュラーとハイオクは厳密に言えばしっかりと分けて入れる必要がありますが、間違ったとしても緊急性があるわけではありません。(ハイオク車にレギュラーを入れた場合、動きますが少しエンジンの出力が低下します。)
そして時々聞くのが、軽自動車だからと軽油を入れてしまうパターン。
こちはの場合はエンジンがかからなくなります。
給油した直後は残っていたガソリンで動きますが、だんだんとエンジンがうまく回らなくなり、最終的に止まってしまいます。
こうなってしまったら、どうする事も出来ません。
対応策
- JAFなどに連絡してレッカーしてもらう
- 入れた燃料を全て抜き取り、正しい燃料を給油する。
燃料を入れた時点で間違いに気付いた場合は、燃料の抜き取りだけで済みますが、エンジンをかけてしまった場合は、燃料フィルター等の交換が必要となります。
どちらの場合も、それ以上エンジンを回してはいけません。
早めに給油するとともに、入れる種類もしっかりと確認をする事が大切です。
国内のガソリンスタンドであれば、給油ノズルの色は同じなので、しっかりと確認をしましょう。
レギュラー | ハイオク | 軽油 |
赤 | 黄色 | 緑 |
ブレーキペダルを踏んでいない、しっかりと踏めてない
最近のボタンを押してエンジンを始動するプッシュスタートの車の場合は、ブレーキペダルを踏まないとエンジンがかからないようになっています。
エンジンがかかっていない状態でブレーキペダルを数回踏み込んだ、もしくは別の不具合が起きていた場合、普段よりもブレーキペダルを踏み込むのに力がいる時があります。
どちらにせよ、ブレーキペダルをしっかりと踏み込んでエンジンをかけてください。
現象
- メーターパネルのランプは点灯するが、スタータモーターの動く音がしない。
対応策
- ブレーキペダルをしっかりと踏み込む
クラッチペダルを踏んでいない
マニュアル車限定の話になります。
こちらもブレーキと同じで、最近のマニュアル車はクラッチペダルを踏まないとエンジンがかからないようになっています。
安全のためにも、クラッチとブレーキペダルをしっかりと踏んで、シフトレバーがニュートラルになっているのを確認してエンジンをかけましょう。
現象
- メーターパネルのランプは点灯するが、スタータモーターの動く音がしない
対応策
- クラッチペダルをしっかりと踏み込む
シフトレバーがP・Nの位置にない
オートマ車は安全の為、シフトレバーがPまたはNレンジにないとエンジンがかからないようになっています。
急いで車を停めた場合、P・Nレンジ以外になっている事がありますので、先ずはレバー位置を確認してください。
現象
- メーターパネルのランプは点灯するが、スタータモーターの動く音がしない。
対応策
- シフトレバーをPもしくはNレンジに入れる
稀にシフトレバーの位置を検知している部品に不具合が起きる事があります。
その際は、シフト位置が移動しない範囲でレバーを前後に軽く揺すりながらエンジンをかけてみてください。
かかったら、迷わず整備工場にレッツゴー!
スタータモーターの故障
エンジンをかける際は、スタータモーターという大きなモーターでエンジンを回します。
このスタータモーターが故障してしまった場合は、エンジンをかける事ができません。
現象
- メーターパネルのランプは点灯するが、スタータモーターの動く音がしない。
- キーを回すと、エンジンの方から「カチカチカチ」と連続音がする
- モーターは回るが重い(遅い)
対応策
- JAFなどに連絡してレッカーしてもらう
- 2人以上いる、スタータモーターが手の届きそうな場所に付いている場合、ドライバーなどの工具でモーターを「コンコンコン」と軽打しながらエンジンを掛けてみる
軽打してスタータモーターが回るようなら、ほぼ間違いないでしょう。
何回か試してみるのも手ですが、やり過ぎるとバッテリーが上がってしまうので注意してください。
燃料ポンプの故障
燃料タンク内の燃料を、エンジンに供給するポンプが故障した場合。
こちらの場合はエンジンがかかったとしても、走行中にエンジンが止まってしまう可能性があるため、とても危険です。
エンジンがかかったとしても、自走することは控えてください。
現象
- スタータモーターは元気に回るが、一向にエンジンがかからない
- キーをオンにした時、燃料タンクの方(だいたいが車の後方)から「ウィーン」というモーターの動く音が聞こえない(正常時でも小さい音なので、聞こえない事も)
対応策
- JAFなどに連絡して、レッカーしてもらう
リモコンキーの電池切れ、故障
鍵を差し込んで回すタイプではなく、近年の主流になってきたプッシュスタートでエンジンを始動する車は、リモコンキーが何らかの理由で不具合を起こすと、エンジンをかけられなくなります。
電池が消耗している場合、予兆としてリモコンキーの反応が悪くなります。
現象
- プッシュスタートを押しても、オン状態にならない。(メーター内のランプが光らない)
対応策
- メーカーによって多少方法は異なりますが、キーをプッシュスタートスイッチに押し当てて、間髪入れずにいつも通りエンジンをかける。
よほど特殊なサイズでなければ、内蔵されている電池は100円ショップでも売っていますし、交換方法も車の取り扱い説明書に記載されています。
キーの使用頻度にもよりますが、1~2年に一回は電池を交換するようにしましょう。
まとめ
今回はエンジンがかからない事例と対応策をまとめました。
今回紹介した以外にも、色々な原因でエンジンがかからないことがありますが、それこそその場ではどうしようも出来ないしレアケースなので割愛しました。
大切なのは日頃から愛車のコンディションを把握しておくこと。
そのためには定期的な点検とメンテナンスが必要不可欠です。
体の主治医がいるように、車の主治医を持っておけば安心できます。
整備する側としても一見さんよりは、整備履歴がある車の方が整備しやすいです。
何にしても、落ち着いて行動するように心がけましょう。
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